展示替を行いました
6月28日(金)より第4展示室に梓御弓・矢を、第8展示室に刀剣研磨資料を展示しております。
梓御弓は59張が奉られます。弓幹(弓の本体)は木目が通直な梓材(水目桜)を用いた朱鑞色漆塗です。握りの部分を指す弓束は鹿の角で作られ、その上から赤地唐錦を張り、弓束の上下には縹色または緋色の厚細組と呼ばれる紐を巻いています。弓の両端には金銅製の弓弭(弦を掛ける金具)を付け、絹糸で巻き込んだ縹色或いは白・紅色の緂を弦に張って調製されています。
式年遷宮では神宝として60柄の御太刀を調製し新宮に奉られます。それぞれの御太刀の刀身は刀匠によって鍛錬され、研師の研ぎにより刀身の刃は白く、地鉄は青黒く磨き上げられて美しく仕上げられます。展示では刀身一振を研磨工程別に区切って、一目で分かりやすく紹介します。また砥石と研磨道具も併せて展示し、刀剣研磨の技術を紹介します。